カードゲームで続編なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのカードゲームで続編な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月27日の時点で一番のカードゲームで続編なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.8 1 カードゲームで続編なアニメランキング1位
Lostorage conflated WIXOSS(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (114)
498人が棚に入れました
束の間の平和な日々に、再びセレクターバトルの影が忍び寄る――。
異変にいち早く気づいた水島清衣は、闇の連鎖に終止符を打つべく、動き出す

今回のバトルに加わる、新しいカード”鍵(キー)”
今までとは違う、仕組まれたルール
首謀者も目的も謎に包まれたまま、闇は次第に深くなっていく

穂村すず子、森下千夏、御影はんな、小湊るう子、紅林遊月、植村一衣、蒼井晶…
ふたたび集結する少女(セレクター)たち

”願い”と”記憶”、そして”鍵”


すべてを懸けた最後のバトルが今始まる……!

声優・キャラクター
大西沙織、橋本ちなみ、加隈亜衣、大和田仁美、井口裕香、久保ユリカ、篠田みなみ、伊藤静、金元寿子、井澤詩織、佐倉綾音、茅野愛衣、赤﨑千夏、久野美咲、川澄綾子、高橋未奈美、日高里菜、中村悠一、阿澄佳奈、近藤玲奈、鬼頭明里、葵井歌菜、種田梨沙
ネタバレ

ezo さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

WIXOSSシリーズの集大成

selectorシリーズは1期、2期、劇場版を視聴。Lostorage1期も完走済み。

今作は新旧のキャラが勢揃いらしいので個人的には注目の作品。

1話目感想
{netabare}
今までの軽いおさらいを交えながら清衣は協力者を探す。

ラストに出てきたるう子とOPの全員集合感にテンションがとても上がった。

シリーズも長く前作の評判的にも観る人は大分少なそうですが個人的には期待大の作品。
{/netabare}

2話目感想
{netabare}
今回も回想多め。

清衣はるう子にも断られる。

タマは人間化してから普通にるう子の家に居るらしいけど、そうなるとOPのタマは何なんだろう。

{/netabare}

3話目感想
{netabare}
無印組はるう子ではなく一衣がセレクターバトルに巻き込まれることに。

あきらっきーは新ルールの説明役として使われた感じ。

負けたらルリグを奪われるらしいけどあきらっきーの元には別のルリグがやってくるのか?

話的にはまだそんなに面白くないけど今までのキャラが本筋に関わってくるというのはやはり良い。

{/netabare}

4話目感想
{netabare}
ルリグを奪われたセレクターは自らがルリグとなってバトルすることが出来る。

これはタマが再びルリグになるフラグになるのか。

少しずつ話が動き始めた感じはするけどまだそこまで盛り上がってはいない。

るう子、タマがセレクターバトルに関わってきてからが本番かな。
{/netabare}

5話目感想
{netabare}
面白いけどもう何でもありみたいな感じ。まぁ今までも強引な展開は多々あったのですが...。

一衣はルリグを失い遊月はルリグ化した上に敗北。selector勢はるう子がどうにかするしかなくなってきた感じ。

ドーナは翔ちゃんの分もと思い再びルリグになったけど翔ちゃんの本体はどうなるんだろう。
{/netabare}

6話目感想
{netabare}
ついにるう子もセレクターバトルヘ。

今のところselector組が負け続けてるけどるう子とタマならどうにか出来そうな感じ。

Lostorage組はselector組と比べると情報も多く手にいれるし順調なのかな?
{/netabare}

7話目感想
{netabare}
selector組が不憫で今回のバトルも少し不安だったけどるう子&タマペアは頼りになる。

あきらっきーとリメンバというヤバすぎるコンビは噛ませになるのかどうなるか。
{/netabare}

8話目感想
{netabare}
良くも悪くもこの作品を盛り上げてきたあきらっきーが消滅。

今までやってきたことを考えると当然の結末なんだけど寂しくなるなぁ。

そしてカーニバルはルールに縛られなさすぎ。
{/netabare}

9話目感想
{netabare}
るう子VSすず子、レイラVSカーニバルのバトルがスタート。

この引きは続きが気になる。

不穏なんだけど次回へのワクワク感が凄い。来週が楽しみ。
{/netabare}

10話目感想
{netabare}
るう子VSすず子のバトルが中断されるのは予想してたけどカーニバルVSレイラのバトルも中途半端に。そしてそれぞれは二人の場所へ。ユキの登場も嬉しかった。
{/netabare}

11話目感想
{netabare}
アニメだとレベル5は都市伝説扱いだったか。

負けても余裕がありそうなすず子はやはり強い。

VSカーニバルはジャッジキル的な感じで勝利。

るう子は安定。そして白窓の部屋には清衣が行くことに。

いよいよウィクロスも完結なのか、次回も楽しみ。
{/netabare}

12話(最終回)感想
{netabare}
かなり駆け足で話を進めていったけど一応はまとまった感じか。

最後はセレクターバトルというかただのバトルものに。

翔ちゃん含めた今までのキャラも帰ってきたしある程度は元通りと言っていいのかな。

正直微妙に思える点もあるんだけどselectorシリーズから4年間楽しませていただきました。
{/netabare}

総評
{netabare}
シリーズ通して詳しい設定があやふやだったり結局は力業で終わらせたりとか細かい点でイマイチに感じてしまうことはあるのですが、そんな中でもselector編とLostrage編をどうにか繋げてまとめた今作は頑張っていたと思います。

公式でもシリーズ完結と言っているのでこの世界でのWIXOSSはこれで終わり。

何だかんだ4年続いたシリーズなので思い入れもあり最後まで楽しめました。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

最終話&総評 よくがんばったと思う

シリーズ完結編なのかな。キャラクターの声優さんは覚えているけど、ストーリーは細かいところまで覚えていない。


第1話 るう子に任せるのが一番
{netabare}
るう子は最強セレクターだと思うので、るう子に任せれば三話くらいで終わりそう。
前作のレビューで清衣が主人公でもよかったと書いた気がする。今回主人公だけど、るう子の存在が強すぎるような……。

タマが人間になってるのが面白い。
清衣は元々人間で、夢限少女でルリグになり、るう子の願いでまた人間に戻ったという設定なのか?

キャラが勢ぞろいするのはいいけど、つじつま合わせが大変そう。たぶん、新事実とか出てきてムリクリにこじつけるのだろう。

第1話はこれまで見ているのを前提に作られている。新規参入者はついてこれない。放送前にダイジェストを放送すべきだった。
{/netabare}

第2話 タマタマになるのか?
{netabare}
ランキングはそこそこなのに、レビューの数が少ないのが、この作品を物語っているような……。ずっと見ている人でも、わからないところがあったりする。

今回は清衣の過去が少し難解。劇場版やスピンオフを見てる人がネットで詳しく書いているので参考になると思う。簡単に書くとこんな感じかな。

清衣、坂口に事故から救われる→坂口を救うためセレクターになる。ルリグはリメンバー→無限少女になり、入れ替わる(その結果、悲劇的な結果に)→アミカのルリグになる→バトルには負けたが、永遠に叶わないを逆手にとり、アミカの願いをかなえる→すず子編のバトルで負けたために、坂口の記憶を失い、懺悔の気持ちも失っている。これが現在の清衣と思われる。

るう子編では、タマ以外のルリグはすべて人間だと解釈している。だから、リメンバーがセレクターとなって清衣のまえに現れるんじゃないかな。

タマがまたルリグになるのか、という感想をちらほら見た。だけど、るう子がセレクターになれば、ルリグは自動的にタマになる。今回もセレクターの記憶から生まれるので。だから、タマが二人、タマタマ状態になるんじゃないかと。
ちなみに、清衣のルリグはアミカの記憶からと考えられる。坂口に関しての記憶がないため。


今後の予想。
ラストバトルは、清衣、るう子、すず子の三人が協力してやると思う。それまでに、清衣はセレクターとなったリメンバーとバトルする。鍵のカードは使い方によっては命も奪うのもので、清衣がそのカードを使う機会をえる。しかし、使わない。リメンバーに逆襲を食らうけど、以前のバトルのようになんらかの技を反転させて勝つ。
{/netabare}

第3話 キャラが多い……
{netabare}
キャラが多くなってきた。しかも、それぞれにエピソードがあるから思い出しながら見てないとついていけなくなりそう。

キーカードはルリグを捕まえるためのものだった。たぶん、オチがあると思うけど。ルリグというより、記憶を集めさせている気もする。

るう子編では、負けたルリグは白い空間(正確な名称は覚えていない)に飛ばされたらしい。テレビ版ではその説明はなかったと思う。すず子編もその解釈でいいのだろう。今回はさらに、キーカードが追加と。
{/netabare}

第4話 最終回を予想してみた
{netabare}
るう子・タマがラスボスで、この二人に清衣とすず子が挑む。主役同士がバトルすれば盛り上がる。

これまでの最終回を簡単に書く。

るう子編
るう子・タマがマユを倒す。仕掛け人だったマユを倒し、セレクターバトルも終了する。

すず子編
90日間の期限によって自動的にセレクターバトルは終了。ラスボス感があった里見は、仕掛け人ではなくセレクターの一人にすぎない。ただし、情報量が多い点からマユとなんらかの関係があるかも。


すず子編ではマユのようなルールを決める仕掛け人はいなかった。ルールを決められるのは普通の人間では不可能。マユと似たような存在が必要。その可能性があるのが坂口。90日間も意味深な気がする。例えば、清衣と初めて会ってから90日間とか。はじまりのルリグはタマみたいなものかな。ちょっと微妙……。


セレクターバトルはマユが考えたものだから、バトルが終わらないのは、マユと関係のあるキャラに原因があると言える。そうなると、タマしかいない。タマが生まれたからセレクターバトルも生まれたと考えられないか。

ルールを考えるのはタマではないけど、セレクターバトルがつづく原因はタマにある気がする。「バトル大好き」とか「バトルやりたい」とかいつも言っていたのも根拠として挙げられる。

タマを守るるう子と、セレクターバトルを終わらせたい清衣、すず子が対決する。主役同士を戦わせるのはラストにふさわしい。
{/netabare}

第5話 記憶力を試されるアニメ
{netabare}
タマに話しかけた声は種田さんか? タマがマユのもとに返ってセレクターバトルは終了すると予想しているので、いい流れだけど。

るう子編のラストをネットで調べたら、タマとユキが合体してマユになって、繭と対決したとか。うーん、あまり覚えていない。このあたりも把握してないとついていけないのかなあ。

あと、タマ以外にも初期ルリグ(入れ替わりではない)はいて、全員人間になっている。つまり、花代も人間になっていて、いまのルリグは遊月の記憶から生まれた、この解釈が多い。
{/netabare}

第6話、第7話 主人公は必ず勝つ?
{netabare}
予想した展開になってきた。清衣が勝って罰を下すかどうか。アミカが止めるだろうな。
ルリグの出現条件が大雑把でなんでもありになってきた。タマはもう少し工夫してほしかった。るう子・タマのバトルは見てて楽しい。

負けるとルリグが捕まるルールは、主人公必勝のルールかも。もし、タマが捕まったら、相手と交渉しバトルに勝つという二段階を踏む必要がある。まどろっこくなる。主人公たちは必ず勝つ気がする。すず子は微妙だけど。
{/netabare}

第8話、第9話 面白くなってきた
{netabare}
主役対決は意外と早かった。面白くなってきたけど、それがわかるのはずっと見てきた人だけだろう。ネットの感想を読んでも、やたらと”?”が出てくる。「これってこうだっけ?」みたいな。

すず子ではるう子には勝てないだろう。るう子、清衣の対決は最終回になるのか。清衣は味方になるとインパクトが足りない。独立させておいたほうがよかったかも。
そもそも、清衣は、るう子編のバトルで(わざと?)負けてルリグになりつづけていた。セレクターに永遠に願いを叶えさせなかった贖罪は償わないのか?

ムゲンのcvは種田さんっぽい。エンディングには名前はないけど。
タマとユキが揃ったら、マユが登場という流れか?人間になったユキが出てくる展開もありそう。
{/netabare}

第10話、第11話 るう子の扱いが中途半端すぎる
{netabare}
期待したのと違ってきた。主人公対決はもうないのだろう。セレクターバトルを終わらせるストーリーを優先させ、バトルは重視していない気がする。

清衣を主人公にするなら、るう子・タマをラスボスにすべきだった。ほかにラスボスになれるキャラはいないから。
発端でもある白窓の部屋は、るう子に行かせるべきだろう。るう子とすず子は、サブキャラでもできそうなことをさせている。三人の主人公を揃えても、生かせていない。

すべてのシリーズのまとめ役として、清衣が適切だったのか、ちょっと疑問に思えてきた。最後まで見ないとわからないけど……。
{/netabare}

最終話&総評 よくがんばったと思う
{netabare}
るう子編、すず子編を一つにして決着をつけるのは大変だったと思う。それを成し遂げた点については評価している。ただ、不満なところは多々ある。

すず子が主人公でコインバトルの2クール目としてもよかった。というか、内容自体はそんな感じ。
清衣はそのつぎのシリーズで、じっくりと完結編を作ってほしかった。もっと人気があれば、長く続いたんだろうが。

清衣はラストの衣装に華やかさがあってよかった。シリーズ全体をとおして、ビジュアルについては不満点はとくにない。
気になったのは、エンディングで清衣が店に入ったあとに現れた女の子。ひょっとして、坂口か?
るう子編で大変な目にあった人たちも、すべて救済されたという終わり方なのかも。


総評としては、主人公対決が中途半端で物足りない。このアニメの見せ場と思っていたので。
ラストで、るう子のもとにタマが帰ってくるところより、すず子と千夏のやりとりのほうがよかった。るう子編の評価は高いけど、すず子編もなかなかの作品だったと再評価した。たぶん、男子セレクターが人気を落とした気がする。それをくみ取って今回はあまり出てこなかったのかな。


物足りない点はあるものの、ストーリをまとめて、シリーズを完結させた点を高く評価したいと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

第1作からの人気キャラたちも登場する、WIXOSSシリーズ4期目

少女たちがカードバトルを繰り広げるWIXOSSシリーズの、最初から数えると4期目となる作品。全12話。
いちばんの見どころは、過去作のキャラたちが揃って登場すること。特に、第1作からのキャラたちの存在感は大きくて、るう子、タマ、アキラッキーあたりが登場すると、それだけでちょっと盛り上がったような気分にはなりました。
ただ、内容的には、それほど面白くはなかったです。毎回あちらこちらでバトルが起きるわけですが、そもそもWIXOSSシリーズのアニメは、バトル描写自体に観ていて楽しめるような戦略性があるわけではないですし、今作ではストーリー面でも特に引き込まれるほどの魅力はなかったので、終始やや冷めた視線で眺めていました。
作画は普通に綺麗。音楽も、井口裕香の歌うOPなど、WIXOSSシリーズっぽさもちゃんと感じられて悪くなかったです。
最後まで観終わって、この4期目単体としては、特にどうということも思い浮かばない作品でした。フィギュアスケートには最終日に人気選手たちが行うエキシビションというのがありますが、この作品を観ていると、なんとなくそういったものを連想したりもして、もしかしたら、キャラを眺めているだけでも楽しめるような、シリーズファン向けの作品だったかもしれません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

70.1 2 カードゲームで続編なアニメランキング2位
遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENTSIONS(アニメ映画)

2016年5月1日
★★★★★ 4.1 (70)
336人が棚に入れました
原作のアフターエピソードとして、これまで描かれてこなかった謎の部分を描く。そして、海馬もかなり活躍するストーリーとなる。

声優・キャラクター
風間俊介、津田健次郎、花澤香菜、日野聡、齊藤真紀、高橋広樹、菊池英博、竹内順子、松本梨香、林遣都

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「出でよ!我がしもべ!!ブルゥーゥアイズ!!!ホワイットドラゴンッ!!!!滅ぉびのヴァーストッストリィーゥンムッ!!!!!」

津田健次郎さんホント喉が千切れるんじゃないんだろうかって熱演ありがとうございましたwww


原作スタート20周年記念(そして完結からは11年)
原作マンガ『遊戯王』の正当な続編として高橋和希の製作総指揮&キャラデザ(原案)&脚本(共同)&絵コンテ(共同)の下に作られたまさに『遊戯王』真の完結篇
130分の大作です


武藤遊戯とアテム(闇遊戯)の別れから1年
高校卒業を間近に控えていた遊戯達は‟以前からそこに居た”とされるクラスメイト、藍神の存在に違和感を覚える
その一方、アテムとの再戦を渇望する海馬瀬人は地中深く埋没した千年パズルの発掘とパズルの復元に使う‟だけ”の為に作った軌道エレベーターに資本と権力を注ぎ込んでいた
遂に発掘された千年パズルの欠片だったが突如として現れた藍神の妨害に海馬はデュエルで一戦交えることを余儀なくされる
次元領域デュエルと方界モンスターという未知の戦術を駆使する藍神に苦戦していた海馬だったが‟地中に埋没しているオベリスクをドローする”という(物理的な壁を突破した)切り札で形勢逆転するも千年パズルの回収を優先し勝負を預けることとなった
しかし藍神は咄嗟に千年パズルを二欠けらだけを持ち去ったことでパズルの完成を阻む
そして自宅で友人達を待っていた遊戯の前にはセラと名乗る少女が現れ、千年パズルの一欠けらだけを残して消える
城之内達の目前で本性を露わにした藍神は城之内を異次元に飛ばし、千年リングに操られていた頃の獏良の記憶を呼び覚まし、復讐と称して獏良を手に掛けようとする・・・
藍神の正体とは?
獏良との因縁とは?
アテムは本当に復活するのか?
千年パズルのピースを廻って海馬スタジアムに集った遊戯、藍神、海馬による三つ巴の決戦の火蓋が切って落とされる!


藍神について触れるとネタバレになってしまうのですがお話自体はマルチバース理論、つまり「我々が生きている宇宙とは別に、並行して存在する別の宇宙がある」という理論に基づいてお話が進みます
ですから今作、近年のアニメ映画では稀に観る‟ハードSF”になってます
あまりSFがお好きでない方には退屈な、逆にSFアニメとしては傑作と呼んでいいと思います
集合意識体となって次元を超越しようとするプラナは現代社会で言うところのSNSに置き換えられますし、藍神の暴走はそのまんまSNSに依存することへの警鐘と捉えれます
その一方で、遊戯達は仲間の旅立ちや自身の卒業をも笑顔で見送ることに拘っていて、これは遊戯達が【自立】を目指していることを示し、同時にSNSのような存在へ身を寄せすぎる事へのアンチテーゼとして機能しています
すごく良く出来たお話ですb


また、原作で獏良との関係性があることを仄めかしておきながら素性を明かさぬままだったシャーディーがキーパーソンとして登場するのでこの映画自体が原作を補完していたりします


技術論的に注目したいのは、まず作監が加々美高浩(かがみん)ってことでしょうw
テレビシリーズ放送終了後も動画サイト等で度々話題にされていたかがみんの作画
2010年に公開された『GX』&『5D's』とのクロスオーバー映画でもその才能を(主に顔芸で)いかんなく発揮しておりましたが、今作でも【暴走】とも呼ぶべき作画を披露しています
歪んだパース、極太のアウトライン、そしてまさか動画サイト等で散々騒がれていた城之内の【A G O】と称される変顔をサラッと劇場版の大舞台でやってのけるのはかがみんしかいませんね
(一度は監督に止められたそうですw)
何気に本田と一緒に杏子も変な顔してるのがポイントです


次にデュエルで活躍するモンスター達
藍神が用いる一つ目の意匠と海洋軟体生物のような不気味さで統一された方界モンスターは完全新作でもあるため、高橋先生原案の「方界超帝インディオラ・デス・ボルト」をベースに反田誠二がデザインを手掛けており主に3DCGで描かれています
一方で遊戯と海馬が用いるモンスターは原作でもお馴染みの「ブラック・マジシャン」「ブラック・マジシャン・ガール」「エルフの剣士」そして「青眼の白竜(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)」
これらは作画で描かれていたり、CGだったり、エフェクトだけ手描きだったりと原作の味を残した形で表現されています
デザインそのものも色彩設計を含めて高橋先生監修の下に修正されていたりします


さらに、原作に登場した名カードの派生系や進化系が新カードとしていくつも登場します
暗黒騎士ガイア→「暗黒騎士ガイアロード」
クリボー→「クリアクリボー」
破滅竜ガンドラ→「破滅竜ガンドラX(クロス)」
光の護封剣→「光の護封霊剣」
といった感じでこれはもうファン感涙でしょう
個人的にはブラック・マジシャン・ガールがその派生系と共にいっぱい出て来て海馬をおちょくるかのようなコンボを決める戦闘シーンはとても面白かったです
遊戯は真顔でアレをやるってのがもう鬼ですよなw


そしてなんといっても【社長の嫁】ことブルーアイズですね
‟ブルーアイズ系だけでなんと4体”も出てきます(爆)
もうブルーアイズで出来ることは全て出し尽した感すらあります
特に男性的な巨体に凶悪さを感じさせる刺々しいフォルムの「ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン」と、その対極とも言える女性的な曲線美に天使の様な翼があしらわれた神々しい「ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン」は観どころ
コレを全部考えた高橋先生には感服いたしますm(__)m
デザインもさることながらCGで描かれるブルーアイズ迫力の勇姿も是非注目していただきたいです


音楽は池頼広の新作サントラをメインに、『デュエルモンスターズ』の光宗信吉や『ZEXALⅡ』の中村和宏がそれぞれ手掛けたサントラも効果的に用いられ近未来都市とエジプトを行き来する世界観、そしてデュエルの興奮を演出しています
特に『デュエルモンスターズ』のサントラは傑作なだけあって「ココでこの曲かぁーっ!」って興奮に思わず手に汗握ってましたね
エンドロールを飾るのはタイアップやアニソンではなくイギリスのオルタナ系バンド、THE EDEN HOUSEが2009年に発表したアルバムからTO BELIEVE IN SOMETHINGという楽曲がチョイスされました
静けさから沸き立つような高揚感のあるベースと哀愁を漂わせるボーカルが引き立てるエピックなストリングスのナンバーです
高橋先生の趣味?なのでしょうか?
コレ凄くかっこいい上に遊戯達の心情に沿ったメッセージ性もあってナイスセレクト過ぎて本当に‟泣きましたわ”


最後はやはり再集結した声優さん達の演技ですよ
声優初挑戦の林遣都や新キャストの花澤香菜ももちろん褒め称えたいところですが、やはり風間俊介、津田健次郎、松本梨香といった当時のまま・・・いやむしろ数倍に気合の入った方々の熱演ですよ
特にツダケンさんはやばい
先の地中からオベリスクを引き抜くシーンはかがみんが手掛けた大リーグボール投げそうな原画と相まって「ト゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ル゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ーーーーー!!!!!」って叫ぶ社長に笑いと嬉し涙と畏怖に背筋がゾクゾクきましたw
さらに「ム゛ォ゛ン゛スタァ゛ではな゛い゛っ゛!!!!!ネ申゛た゛っ゛!!!!!」で失禁寸前にw


この映画、物語の軸になっているのは藍神の復讐心なんだけど、結局全ての原動力となっているのは【社長がアテムと会いたい】って一心なんですよねw
おまえどんだけアテム好きなんだよ!って少し冷静に観ると‟トンデモナイ馬鹿映画”なのがよくわかります
社長がラストシークエンスで取った行動は感動した人もいたでしょうがヤンデレもとうとうココまでキタかと、ただのキ○ガイに映った人も少なからずいたでしょうw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

すもらー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

これこそが遊戯王

遊戯王20周年記念の作品ですね。

今回の劇場版はあくまでも原作の続きでありアニメシリーズの続きではないのでそのつもりで見てください。

遊戯王はホントに色々設定がぶっ飛んでいてホントにカードゲームのアニメなのかと思う時がありますね笑そこがいいところなんですけど。今回も海馬はぶっ飛んでいました。やっぱり海馬は頭良すぎて馬鹿ですね笑

デュエルの方は遊戯があんなことをしたり海馬が再びあのカードを召喚したりライフが8000だったり次元領域デュエルというこの作品オリジナルのルールのデュエルをしたりとやっぱり遊戯王らしい映画になっていました。


ホントにお祭りという感覚で見てくれればいいと思います。少年時代遊戯王で育った皆さんならきっとついていけるはず!笑楽しんでください。

劇場版遊戯王THE DARK SIDE OF DIMENSIONS

是非見てください。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

Ka-I-Ba!

劇場で視聴。
遊戯王シリーズについての知識は、DMとGXを視聴済み。DM時代に多少カードを集めていた程度。
{netabare}
アテムとデュエルがしたかった社長が、ファラオ復活の為にKCの総力を結集して、千年パズルの発掘、そして組み上げに着手する。
それを阻止すべく立ち向かう新キャラ、そしてファラオの拠り所となる遊戯とのデュエル…
結局、ファラオ復活には至らなかった海馬はアテムに会うため冥界へ旅立つ。
という、どんだけアテムが大好きなんだよwwってストーリー

海馬が好きな人は必見。
それ以外の人は草を生やしながらみればいいと思う。
正直、デュエル内容が急ぎ早のご都合展開過ぎて、手札の読み合い等の緊張感が無かったし、ストーリー自体も単純で、内容が先読み出過ぎてしまうのが残念。
逆に、とにかく手数の短いバトルで収まる様に無駄の無いバトルが繰り広げられている見方や、期待を全く裏切らないストーリー展開という見方をすれば、長所にもなるか。

1戦目 海馬VSアテム
KCが開発した新デュエルディスクにより、記憶から、アテムの実像を創り出すことに成功。社長は満足出来ない様だったが、とても良いエキシビションでだった!惜しげも無く出てくるブルーアイズ系に、テンションが上がる。
劇場版だから出来るお祭りバトルが面白い。

2戦目 海馬VS藍神
オベリスクの巨神兵を召喚、攻撃‼︎
バカな、モンスターの攻撃は…
オベリスクは神だ‼︎

チートじゃんw
セリフはうろ覚えだから間違ってるかも知れない。
突っ込みどころの多い展開好きだなー

上級モンスターを生贄無しに召喚できるという次元領域デュエルのアイデアナイスですね。バトルの簡略化に貢献している。ただ、気合で攻撃力が上がるという設定が、遊戯も海馬も気合が強すぎて、最大値になってしまっているので、只の難易度低いバトルに成り下がっている気もする。

3戦目 遊戯VS藍神
遊戯は負けるギリギリのライフで相手を油断させておいて、返り討ちにする策略家だなと思った。
普段ならかなりヒヤヒヤする展開なんだが、ストーリー自体が勝って貰わなければ話が進まない造りになってしまっているから、どうせ勝つんでしょ?と思ってしまう。
最後まで諦めないと言ってはいるけれど、最後には起死回生のカードを引き当ててしまう。
もし作戦の内なら、最初から手札完成していた可能性も勘繰ってしまう。

4戦目 遊戯VS海馬
2時間もない上映時間でよく4戦も描いたなと…
視聴しているこちらの体力がギリギリだった。1戦減らせなかったのかな。
衝撃だったのは、海馬のセリフから、海馬は遊戯のことを今まで相手に相応しいデュエリストだと認めていなかったということ。
開始から20年たって動く人間関係、まさに同窓会のようです。


良かったところは
遊戯王を代表するカードを惜しげなく出してくれたこと
海馬VS遊戯(アテム)の頂上決戦が見られたこと
社長のアテムへの執着が大き過ぎてギャグになっていたこと
叫び続ける津田さんの演技
アンズが可愛くなっていた
様々なバトルエフェクトを楽しむことが出来たこと

残念だったところは
物語が単純過ぎて展開が読めてしまったこと
一戦一戦が薄っぺらかったことかな。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

65.6 3 カードゲームで続編なアニメランキング3位
劇場版 selector destructed WIXOSS(アニメ映画)

2016年2月13日
★★★★☆ 3.8 (71)
440人が棚に入れました
希望、願望、欲望……それぞれの想いを胸に、少女たちが危険なゲームの渦に飲み込まれていく物語が描かれる。

声優・キャラクター
加隈亜衣、久野美咲、佐倉綾音、茅野愛衣、釘宮理恵、赤﨑千夏、瀬戸麻沙美、種田梨沙

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

痺れろ!震えろ!!恐れ慄け!!!これぞselectorの完成形だーっ!!!!

凄い、これは本当に良い映画です
完全に甘く見てました、ダークホースです;
「WIXOSS」という実在のトレーディングカードゲームを題材にしつつも、サスペンスな展開が連続する【鬱アニメ】として人気を博した『selector』シリーズ
2014年の春期に『infected』全12話が、秋期に『spread』全12話がテレビシリーズとして放映されたシリーズを総集編として再構成しつつ、新規シークエンスの挿入によって結末を大きく変えた【新訳】とした90分の劇場版です


巻き込まれたら逃げれない、願いを叶えるために戦いの無限ループへと身を投じる少女達を描いた所謂『まどマギ』系アニメ、、、というところにあらすじは留めておきましょうか?
可愛い女の子達がトコトン酷い目に遭う!
仄かに描かれる友情を超えた女の子同士の(百合的)愛!
そういう作品です、察してくださいw


最大の観どころは女性声優陣による鬼気迫る演技
それが劇場版総集編ってことでこれでもか!ってぐらい盛り沢山です
加隈亜依さん、赤崎千夏さん、釘宮理恵さん、、、っていうか全員凄すぎる;
魂を削って演じてる感やばい
これぞプロ、これがプロ
ただ豪華、ってわけでなくこのキャストでなければイケナイ感強いですね


基本的にテレビシリーズ2作を順に追っていくのですが、セレクターバトルの真相に関わりの無いちよりとエルドラはほとんど出番が無い
また、セレクターバトルの真相は繭やイオナの口から直接語られる為に、中盤の解説役だったふたせ文緒に至ってはその存在すら無かったことになってます
少しセレクターバトルの真相の説明に関しては急ぎ足になってますね
オイラはこれで十分だと思いますが初見イッパツ観ただけでは理解出来ない人もいるかもしれません


また、唯一気になってしまった点としてはるう子がイオナに「ユキ」という名を授けるシークエンスが丸々削られてしまっているので、目的が不一致してたるう子とイオナがいつの間にか和解してしまっているのが残念でした


さて、その逆に最も大きな新規挿入シークエンスとなるのが序盤早々からラストに至るまでたっぷりと尺を割いてウリスの過去が明らかになることです
なぜウリスが戦いに身を投じ続ける歪んだ性格になってしまったのか?
そのバックボーンの部分を描くことにこの映画は一番注力しています
これが本当に良かったですb
ウリスがただのキ○ガイでないことがよくわかります
また、彼女の出生にまつわる新キャラも登場します


そして物議を醸し出した‟あの”テレビシリーズラストシーン
これもかなり具体的な描写に差し替えられており、ルリグとなってしまった少女達のセレクターバトル終了以後の姿なども克明に描かれていました
前述した過去をしがらみに持っている為、全てが終わった世界にも希望を持てなかったウリスを‟含め”【本当のハッピーエンド】が鑑賞者を待っています!
素直に涙が出ました、拍手です


でも!
この映画を是非劇場でチェックして欲しいポイントはもう一つあるんです!
それが井内舞子さんによる劇伴です!
音圧たっぷり、ノイジーかつキャッチー、ダンサブルでいてメロディアスな井内さんの電子音楽
これが劇場の音響だと全然迫力が違う
ほんま痺れます
最近だと『ガルパン』の音がすげぇ、って言いましたがそれに並び立つ作品ですよコレは
立川シネマシティでの極上爆音上映もやってるんですけど『ガルパン』は人気なのに『selector』はガラガラって・・・勿体無さ過ぎる!
機会があれば極爆行きたいですぅ・・・皆さんにも是非劇場でチェックして欲しいです

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

恐ろしく怖いウリスです!+ 演技力

 初日0:00からの最速上映、見てきたです。このアニメというと深夜放送されていた闇のアニメという印象だったので、深夜見た方が世界観にあっているのかと思ったです。
 これの劇場CNを見ていたときTV放送の続きの話なのかと思っていたけど、繭目線、特にウリス目線の強い総集編に新作カット+αのアニメだったです。

{netabare} 序盤でウリスの人間だった時(留未)のお話があるですけど、幼い頃から人として悪い言い方をすると狂っているような恐ろしさが、すでにあったでしたです。一緒にいる幸に対し「幸は、棒を一本取ると辛になる・・・」だとか言って、信号無視して飛び出すシーンは、性格の歪んでいるようにしか見えなかったです。
 タマの名前の由来も、その後分かるです。{/netabare}最初からドス黒いとでもいうのか?楽しいカードバトルでなく、暗黒の展開にしか見えない印象だったです。
 でも、前半などTV総集編の映像まんまみたいなところが、オリジナリティに欠けていると思えたのは、残念だったかなぁです。

 ウリスが伊緒菜になったときなど、さらに邪悪さが増したとことが見どころだと思ったです。{netabare}病院で意識のない幸に会いに行ったのだが、気遣って話してきた婆さんに対し、邪悪そのものとしか思えない対応に{/netabare}私とは全く違う次元の人間なので恐怖を見たです。

 るう子がユキと共に繭の世界に乗り込む展開に変わり、ウリスが伊緒菜でなく繭のルリグとしていつの間にか登場するのだが、ウリスの気が狂っているキャラ全開だったです。

 ルリグは、元の少女達に戻った。TV放送では描かれなかった{netabare}花代、緑子の触れ合いやるう子が、人間になったタマに再開できたのは{/netabare}劇場版ならではでしたです。
 肝心のウリスは、地獄に落ちればいい{netabare}と思っていたけど、ルリグの姿として再開した幸が手を差し伸べた展開は、意外性があるというのかウリスも救われたんだなぁ{/netabare}と見てしまったです。
 るう子、タマ、繭の霞む劇場版だったです。

2016 2.13 +

 再び見てみて感じたのは、TV放送を見ないで劇場を見たとすると、この部分が理解できるのかなぁ?と思ったです。

{netabare} 最初に観たときにすぐわかったウリスがいきなり繭のルリグ登場する所、イオナが突然ユキの名前になった所、繭の謎にあまり触れられていない所、ちよりが一瞬みたいで何だったの所など・・・・。まだ他にもあるかもしれないけど。{/netabare}

 この劇場版WIXOSS、やはりTV放送の捕捉と新作カットとかのウリス視点を表しているように見えるです。

EDの歌、同じ人が歌っててもどこか激しさとでもいうのか?、今までのWIXOSSの歌と違った良い歌でしたです。

役とはいえ、ウリス、晶が少女らしさのない言葉を堂々と話すのを再び劇場で聞くと、声優さんの凄さを改めて感じたです。
 それとは別にるう子、タマも役にあってたと思ったです。それでも断トツは、やはりウリスだと思うです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

この作品から観るものでは無い

総集編+新規カットで、テレビ版と異なる終わり方をするそうですが、初見だと全然分かりませんね。
音響監督は亜人ガルパンの岩波さんだそうで、劇場内の音は大きめです。

ウィクロスのカードゲームは蛇足的で、少女の絶望、トチ狂った少女に焦点を置いた映画となっていました。
{netabare}「ゲロまみれの汚水にぶち込んでやりたい」このセリフにはビビった{/netabare}
女の子同士の、ドロドロした物語が楽しめたのは良かったです

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7
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